NHK朝ドラ「おむすび」(2025)感想のネタバレを含めた感想です。
いいところもあったけど、全体的にははっきり言って残念な出来だったなと。
個々のエピソードのほとんどがその場限りで後々につながるってことがなかったのが不満です。あからさまな敵役(悪役ではない)が出てきてはすぐに味方になるという展開が何度もありましたし、それっきりですぐ退場という人も…。
特に酷いのは過剰なムスビンママの上げとムスビンパパの下げで、徹頭徹尾大変不快でした。最終盤、「神戸のために働きたい、神戸で床屋をしたい」と言っていたムスビンパパを「床屋はどこでもできる、糸島でも床屋はできる」という形に「神戸」を「床屋」にすり替えて洗脳してたのは、最後の最後でこの話を最悪と決定づけるには十分でした。
いいところを挙げると、序盤の阪神淡路大震災でニュース素材などを使わなかったところ。主にムスビンの記憶をたどっているので、わかった上でのあえての演出だと思うんですがどうなんでしょう。
もう一つのいいところ、コロナ禍の病院内でモブキャラに至るまで全員マスクをしていたこと。同じNHKのプレミアムドラマ「TRUE COLORS」(2025)では病院内で一人もマスクしていなかったことに比べれば評価高いです。
ただ、顎マスクしたり、マスクを素手で触ったり、外したマスクをそこらにポイッと置いたりと、扱いがいい加減なところがあったのはマイナスです。あとムスビンママが「コロナが落ち着いて…」とか寝言を言っていたのも看過できません。2025年でもコロナは落ち着いてもいなければコロナ禍は終わってもいません。視聴率の高い朝ドラでいい加減なことを言わないでいただきたい。今後、こういうのはどんどん苦情入れていきます。
やっぱりあんまり出来よくなかったなあ。